資産運用を勉強する中でよく耳にする、
「1000万までは時間がかかったけど、2000万まではすぐだった」
とか、
「3000万から5000万まではあっという間だった」
という意見、みなさまも聞いたことがあるのではないでしょうか?
よく耳にはするけど、成功者の意見でしかないようにも感じるし、再現性はあるのだろうか?と感じる方も多いと思います。
上記のような意見とともに並んでいる説明は、1000万貯めるまでに培った節約術や運用術のおかげで、資産形成が加速する、のようななものが多く、なんとなく想像ができず私もモヤモヤしていました。
なので、今回はほったらかし投資の王道であるインデックス投資に的を絞ってこの点を検証してみたいと思います。
結論
まず最初に結論から述べますが、インデックス投資においては、資産が多いほど資産増加スピードは速くなります。
これは、年利がかかる元本が大きくなることから明らかではあるのですが、程度感がわかりずらいので、以下では実際に数字で確認してみます。
検証
前提
インデックス投資の前提条件を以下として検証を行います。
- 毎月5万円の積立(つまり年60万)
- 年利は5%(全世界株の平均年利が7~9%)
計算
上記の前提をもとに計算すると資産の変化は以下のようになります。
計算からわかったこと
上記結果から、月5万を年利5%で積み立てた場合における、資産額の推移は以下のようになります。
- 12年目で1000万
- 19年目で2000万
- 25年目で3000万
- 29年目で4000万
- 32年目で5000万
毎月積み立てる金額は変わっていないのに、資産が1000万円増えるタイミングは毎度早くなっていることがわかりますね。
最初の1000万を貯めるのには12年かかっていますが、4000万から5000万に増えるのには3年しかかかっていません。
このスピードには驚きますが、毎年5%増えるのだから、元本が大きい方が毎年増える金額も大きいことは当たり前でなんですよね。
たとえば、最初の1年目は60万が5%増えるので、年利による増加額は3万円にしかなりません。
しかし、29~30年目には評価額が約4000万になっているので、年利による増加額は200万ほどになるわけです。
この200万にも年利がかかって、さらに入金もあるので、4000万円から5000万に到達するのは3年ほどしかかからないというわけですね。
この結果の恐るべきところは、入金力は一定にしていて、その他の影響を一切排除した状態での結果というところです。
年を重ねるほど年収も上がり、入金力も増えるはずなので、資産の増加はさらに加速するはず、というわけですね。
もちろん、子供の学費やら持ち家のローンなど、さまざまな出費もあるので、これよりうまくいかないケースもあるでしょう。
まとめ
少なくともインデックス投資の場合は、資産が多いほど資産増加スピードは速くなることが計算で確認できました。
3000万を超えてきたあたりからのスピードには驚かされますね。
なるべく早いうちにまとまった金額を入金できるようにしたいところです。
今回の検証が少しでも皆さんの参考になったなら嬉しいです。